今回のトラブルは、
レブ付近でシフトアップすると「ドン!」という室内に響き渡る音と腹に響く振動が出るようになった、というものでした。はじめて気付いたのはサーキット走行中だったのですが、「こんなだったっけ?クラッチの繋ぎ方が悪いのかな?」とさほど気にせず、しばらく放置していました。色々クラッチの繋ぎ方を変えてみたのですが、徐々に音と振動は大きくなり、「ガラガラ」というニュートラル時のクラッチ音も激しさを増してきました。それでも3回以上サーキットを走ってしまったのですが、音と振動が「このまま走るのは危険だろう」と感じるレベルになってしまったことと、4000~5000回転でのシフトアップでも音と振動が出始めたので、30日のアイメック横浜走行会を前にしてついに我慢できなくなってしまい(実は、UTMさんと行くはずだったFSWのイベントも怖くてキャンセルしてます)、アイメック横浜に「何とか間に合わない?」と泣き付いたのです。
「シャラシャラ」と何かを引き摺る音がウインドウを開けて走ると聞こえるようになっていたので、クラッチ系(特にレリーズベアリング)に原因を求めてクラッチOH覚悟での入庫だったのですが、原因はクラッチもろともミッションを降ろす前に判明しました。壊れていたのはミッションマウントだったのです。
GT3のミッションマウントにはゴムブッシュが圧入されています(ちなみにカップカーはゴムブッシュではなく完全なリジットマウントです)。そのブッシュにヒビが入ったり、部分的に裂けたりするのはGT3には良く見られることのようですが、僕の車ではブッシュは千切れ飛んで無くなってしまい、ミッションそのものの位置がずれていました。
新品のミッションマウントを組んだ状態と比べると、いかにひどい損傷だったかが良く分かります。こんな状態でよくサーキットを走っていたものです(汗)。
外したミッションマウントを分解した写真ですが、凄まじい状態ですね。アイメックの方にも「ここまでひどい状態になっているのは見たことがない」と言われました(滝汗)。変だな、と思いつつもサーキットを走ったのが悪かったのでしょう(当たり前ですね・・・)。
ミッションマウント劣化の症状としては、「横Gが掛かった状態でのシフトチェンジに支障が出る」ことが最も多いそうです。今思い返せば、FSWの300Rで3速から4速にシフトアップする時、微妙な角度を付けないとギアが入らなくなったのが初期症状だったのだろうと思います(横G掛かってるしこんなもんだろ、と大して気にも留めてませんでした)。
今回交換したミッションマウントは997品番の純正品(997 375 033 03)です。996にも問題なく使用できるあたり、さすがポルシェ、という感じですが、品番を見るともうすでに3回も改良されていることが分かります。今回はボディへの影響を考慮に入れてリジットマウントは見送りましたが、997品番の純正品も長く保たない、ということが分かれば、次回は強化マウントもしくはリジットマウントにするかもしれません。
マウント交換後、あの「ドン!」という音と振動はとりあえず無くなったようです。30日にFSWで最終確認してきます。
追記:全然記事とは関係ないんですが、01モデルからシンクロが鉄製に換わっているというのは本当なのでしょうか?本当なら、すごい嬉しいことなんですけど・・・。