覚書:PORSCHEのエンブレム
さて右がPORSCHEのエンブレムである。
フェルナンド・ポルシェ博士が1930年12月1日にバーデンビュルテンベルク州都シュトゥットガルト市クローネ街14番地に会社を設立したことに由来するようだ。上左1/4と下右1/4のデザインはバーデンビュルテンベルク州の紋章をアレンジしたもので、中央の跳ね馬はシュトゥットガルト市の紋章をアレンジしたものだ。上右1/4と下左1/4に使われている赤色は「知性」を表し、エンブレム下地の金色は麦の色から「豊かさ」を表しているそうだ。
はじめてのポルシェを買おう!
シュトゥットガルト市
バーデンビュルテンベルク州
ところで「跳ね馬」といえば最も連想し易いのはフェラーリのエンブレムである。イタリア語で「Cavallino Rampante」という後ろ足で立ち上がった馬の紋章を使用しているため「跳ね馬」の愛称を持つようになったらしい。エンツォ・フェラーリの兄アルフレードが第一次世界大戦時に所属していたイタリア空軍スクーデリア91a部隊にフランチェスコ・バラッカ少佐という有名な撃墜王がいた。彼は自分が撃墜したドイツ空軍の飛行機についていたエンブレム(シュトゥットガルト市の紋章)を模した紋章を自分の飛行機につけていたようだ。彼の死後、彼の両親がエンツォが優勝したレースを観戦して感動し、イタリア空軍の撃墜王であった息子が飛行機につけていたエンブレムを進呈したのが始まりとされている。バックのイエローはモデナ市のカラーで、カナリヤイエローである。この話が正しければ(注:フェラーリのエンブレムの由来については諸説あり、この話が正しいかどうかは不明)、フェラーリとPORSCHEの「跳ね馬」は同じ由来ということになる(驚)
ちなみに、アルファロメオでレーシングドライバーを務めたエンツォ・フェラーリが独立して、1946年にレーシングカー・メーカーを立ち上げたのがフェラーリの始まりらしい。